大江の山懐に抱かれて、神と鬼が戯れる町
もう一つの京都がここにあります。
さいのかみのふじ
推定樹齢1200年 才ノ神の藤
所在地
〒620-0342 京都府福知山市大江町南有路
Photo gallery
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Dtails
■概要:京都府福知山市大江町南有路にある自然に自生した「やま藤」。樹齢は推定2000年と伝えられ、
京都府の天然記念物に指定されています。
長さ30cm~40cmの花のふさはそれほど長くはありませんが、大きな藤棚一面に垂下がる花房は見事です。藤棚の下に漂うヤマフジ独特のあまい香もお楽しみいただけます。
近年まで、藤祭りは5月10日前後の日曜日に行わ、花の時期に合わせて藤のライトアップを実施していました。
ライトに浮かび上がるうす紫色の花房は、幻想的で、魅力的でした。
2021年以降、コロナウィルス感染防止のため、藤祭りもライトアップも実施できておりません。
◾️見ごろ:山間にあるため、周辺の藤より、約1週間、遅く開花し、4月下旬に開花しはじめ、5月の連休明けにかけて満開を迎えます。
■歴史
才ノ神の藤は、以前は周囲約7.9m、樹齢2000年を越えるという欅(けやき)の巨木にからまって、根元より幹周り1mを越える6本の藤が立ち上がっていました。
欅と藤は樹齢を同じくし、欅は「御神木」として、また、藤は枝を折ると「腹痛の神罰有り」として、ともに大切にされてきました。
しかし、残念なことに、欅の大木は幾度かの落雷のため、枝は折れ幹は裂け、樹幹のごく一部と一本の太い下枝を残すのみとなっていました。そして、わずかに残った1本の太い下枝も、平成25年の空梅雨で、とうとう枯れてしまいました。かつての欅の面影を留めるものがなくなり、とても残念に思います。
「ヤマフジ」
ノダフジの蔓が右巻きなのに対して、ヤマフジの蔓は左巻きです。
また、花穂は短く、花穂の長い「ノダフジ」のような華やかさはありません。ノダフジの藤棚は、よく見かけますが、このような大きな「ヤマフジ」はとてもめずらしく貴重です。ケヤキに巻きついた藤の古木は、長い年月をかけて自然の営みが創り出した貴重な自然遺産です。
約30m四方に広がる広い藤棚の下にいると、 2000年の悠久のときの流れを経て、現在も脈々といのちを育む大自然の躍動と、藤のいのちの鼓動が聞こえてきます。
才ノ神の藤祭り
藤祭りは、五月十日前後の日曜日に実施していました。 藤祭りは、地元の集落南三小区(33戸の集落)の主催で行っていました。
祭り当日は、式典の後、野点の接待、地元産品のバザー(炊き込み御飯等)、琴演奏、子供奉納相撲、太鼓演奏、フラメンコ等の催し物、地元で生産した酒米で醸造した地酒「才ノ神」の限定販売等が行われました。 過疎と高齢化が進む中で、今後の祭りのあり方については、現在検討中です。ただ、来てくださる皆さんが気持ちよく藤の花を観賞していただける環境は、これからも守っていきます。
藤棚の下のケヤキの根元には小さな祠
信仰の歴史は古く、第十代崇神天皇の時代にさかのぼります。 当時、四道将軍丹波道主命が、この地を巡視されたとき、蟻が群がっているのをみて、「近くに人里があるに違いない」と、供の者に村里の在りかを探させたところ、道のほとりの大木の根元にある石を拝む老人がいるのを見つけました。 不思議に思った供の者が「いずれの神様か」と尋ねたところ、老人は「才ノ神」と答えました。 供の者がこのことを命に伝えると、命は驚き、「畏れ多い」と直に駆けつけ拝みました。これよりこの地を蟻道(有路の語源)の里と呼び、この神を祭って「才ノ神」としてあがめるようになったと伝えられています。
また、第十ニ代景行天皇の妹倭姫の命が三種の神器を奉じて丹波与謝の宮におられたとき、この地を通り、「才ノ神」を祭ったとも伝えられています。
それ以来、「才ノ神」は叡智の神として、何事によらず祈願すれば叶えられ、道を問えば行き方を示され、道理を問えば筋道を明らかにされる、更に道祖神として旅や航海の守護神、婦人病、縁結びの神、安産の神、子孫繁栄の神としても信仰を集めています。













